シネマとライブと雑多な日々

映画やライブを見て感じたこと、考えたことを気ままに綴ります。

おしゃれでポップ、だけどベタな演出にムフフと笑えるイタリアの新作映画『これが私の人生設計』

イタリアの小さな田舎町で育った主人公のセレーナが、建築家として世界各地で華々しく活躍するも、「何か違う。。。」と思って故郷に帰国。

ローマで建築家として働こうとしたものの、イタリアの建築業界は昔ながらの男社会のままだった…。

さあ、どうする…というストーリー。

お父さんの形見のバイクを盗まれたり、貯金が底をついてレストランで働くことになったり、恋した相手がゲイだったり、公営住宅のリフォーム建築に応募して採用されるも、男性の設計だと勘違いされ、自分は秘書だと嘘をつくはめになったり…。

なかなか思い通りにいかない人生を前向きに生きる主人公の姿が描かれる。

パオラ・コルテッレージが演じるセレーナが、バリバリキャリアがあるのに、肩肘張っていないふんわりした雰囲気で、ちょっとずっこけたキャラなのがとてもよかった。

セレーナが恋する相手、のちに親友となるフランチェスコは、『トスカーナの休日』や『エイリアンVS.プレデター』などハリウッド映画にも出ているラウル・ボヴァ。

彼の登場シーンはものすごくベタな演出満載で(きっとイタリアでは爆笑だったと思うのだけど)、めちゃめちゃ楽しかった。久々に濃ゆいイタリア人男性を堪能させてもらったという感じだ。

監督は、リッカルド・ミラーニ。ナンニ・モレッティ監督作品の助監督を経て、長編デビューしていて、日本での公開作は少ないが、イタリアでは高い評価を得ている監督だそうです。

くすくす笑いながら、イタリアってこんなにも男社会なのだろうかと思ったり。公営住宅に住むおばあちゃんや若者の描写にリアルなイタリアが垣間見えたり。楽しみながらいろいろ考えをめぐらせられる不思議な映画だった。

 

セレーナが働いていたレストランのシーンで出てくるメニューが銀座で食べられるそうですよ。

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三笠会館 » 食べてみたかったあの料理が❓!映画「これが私の人生設計」とのタイアップメニュー2016年3月5日(土)~

 

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