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シネマとライブと雑多な日々

映画やライブを見て感じたこと、考えたことを気ままに綴ります。

♯今日の1本 エドワード・ノートンの初監督作はラブコメだった! 笑えて泣けた『僕たちのアナ・バナナ』

2000年映画 洋画

映画を観終わった後、幸せな気分になれる映画が私は好きだ。もちろん、考えさせられるような映画や、刺激的でわくわくする映画もいいけれど、心が疲れているときはこういう映画を観たくなる。

アメリカンヒストリーX』や『ファイト・クラブ』など、観るのにちょっと構えてしまうハードな映画の出演俳優として有名なエドワード・ノートンだけれど、この初監督作(出演もしている)は、肩の力を抜いて気楽に笑える、それでいて、人生の真実が垣間見えるような話でもある。

公開当時、笑いを求めて観に行ったつもりが、思わずうるうるしてしまったりもして、一粒で二度おいしいのだ。

原題『Keeping the Faith』には、信念(信仰)を守ること、誰かを思い続けることなど、いろいろな意味が含まれているという。

主人公は、ユダヤ教のラビ、ジェイク(ベン・スティラー)とカソリックの神父、ブライアン(エドワード・ノートン)。大親友のふたりのもとに、16年ぶりに幼なじみのアナ・ライリーが現れたことから、信仰か、愛か、揺れる3人の心模様が描かれる。

ジェイクの母親がアン・バンクロフトだったり、あの『カッコウの巣の上で』のミロス・フォアマン監督が神父さんに扮していたり、この映画の脚本・原案を務めているスチュアート・ブルムバーグがチョイ役で出ていたり、楽しいしかけもいっぱい!

何より、『メリーに首ったけ』では、さえなさばかりが強調されていたスティラーにぐっとくる。アナより背は低いし、がに股だし、毛深いし、どこがいいのだろうと自問自答するが、笑顔がとっても魅力的だ。

公開当時、この映画を観たときは、アナが信仰上のカベを乗り越えて愛を選び、相手もそれに応えてくれたあとのカラオケシーンにとても感動した。とってもおかしいのに、胸にジーンときて目頭が熱くなったのだが、15年の時を隔てて観たら、同じように感動できるだろうか。

おすすめしていて何だけど、信仰と愛とキャリアというナーバスな内容を扱っているので、観るときの年齢や心持ち、環境などでいろいろ感想は違って来るのかもしれない。

そういう意味では、過去に感動した作品を見返すのはこわいのだけれど、もう一度観てどう感じるか試してみたい作品でもある。