シネマとライブと雑多な日々

映画やライブを見て感じたこと、考えたことを気ままに綴ります。

洋画

#私的名画シリーズ アラン・リックマンが印象的だった、笑えて泣ける「ギャラクシー・クエスト」

「サンダーバード」や「スタートレック」「宇宙戦艦ヤマト」で育った世代にはたまらない映画。熱中度が低くても十分楽しめるが、熱中度が高かった人ほど、爆笑頻度は高い。 ストーリーは。。。 TV番組「ギャラクシー・クエスト」の出演俳優たちが、物語さな…

♯今日の1本 リオがらみで思い出した2003年の衝撃作『シティ・オブ・ゴッド』

第15回東京国際映画祭でこのブラジル映画を観たとき、心底驚嘆した。 「こんな映画初めて観た!」というのが正直な感想。 その重苦しい題材からいって、一歩間違えば教訓タラタラの説教くさい映画になってもおかしくなかったのに、そうはならなかった…。 悲…

6月公開の新作映画から、観たい映画をピックアップしてみた

映画はやっぱり公開してからそんなに日を置かずに観るのがいいと感じる今日この頃。4月公開、5月公開の新作で、まだ観ていない映画がたくさんあるのに、6月も次々と新作が公開される。何本観れるかわからないけれど、あとでDVD化されたときの覚え書き用にも…

イギリスと日本の夫婦のあり方の違いを感じた新作映画『さざなみ』

人は、何を求めて映画を観るのだろうか? 楽しさ? 人生を考えるヒント? 刺激? 私の場合、観る映画を選ぶ理由は、アカデミー賞を取ったからとか、話題になっているからとか、テーマに興味を惹かれたからとか、そのときどきでいろいろだけれど、多くは自分…

♯今日の1本 エドワード・ノートンの初監督作はラブコメだった! 笑えて泣けた『僕たちのアナ・バナナ』

映画を観終わった後、幸せな気分になれる映画が私は好きだ。もちろん、考えさせられるような映画や、刺激的でわくわくする映画もいいけれど、心が疲れているときはこういう映画を観たくなる。 『アメリカンヒストリーX』や『ファイト・クラブ』など、観るの…

♯今日の1本 もうひとつのアメリカをじんわり堪能できるヴィム・ヴェンダース監督の『アメリカ、家族のいる風景』

観終わったあと、不思議な感覚に包まれる。 おちぶれた映画スターの主人公は、ただただ身勝手な男なのに、なぜか憎めない。老境に達して、「自分の人生なんだったんだろう」と振り返り、30年もほっぽらかしていた母親に会いに行くことからして、超身勝手。し…

老後について考えたいときにおすすめの映画『アバウト・シュミット』&『ミドルエイジ協奏曲』

こんな老後はイヤだ!と痛切に思う『アバウト・シュミット』 希望もなければ絶望もない。ジャック・ニコルソン演じる66歳のウォーレン・シュミットは、そんな人生を生きてきた男だ。 妻に「おしっこは座ってして」と理不尽な要求をされても黙って従う情けな…

3月に映画館で観た新作映画9本! イチオシは!?

ピックアップリスト15本の中で、観られたのは4本 先日、3月に観たい新作映画を15本ピックアップしてみたものの、ピックアップした中で観られたのは、わずか4本。 3月公開の新作映画から、観たい映画をピックアップしてみた - シネマとライブと雑多な日々 で…

日本のアニメや映画が大好きな監督が撮ったスペイン映画『マジカル・ガール』

冒頭と最後に流れる長山洋子のデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」がいつまでも耳に残って思わずiTunesでぽちっと買いたくなるほど。いまや演歌歌手としてしか知らない人も多いだろうけれど、アイドル歌手だったんだよなぁ、声が伸びやかで歌うまいなぁ、などと思…

♯今日の1本 ポール・グリーングラス監督の『ボーン・スプレマシー』

2002年公開の『ボーン・アイデンティティー』の続編。その後、『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』『ボーン・レガシー』と4作のボーンシリーズが作られているが、ここでは2作目の『ボーン・スプレマシー』について。 原作は、ロバート・ラ…

素直に感動できず、なんかもやっとしたジョナサン・デミ監督の最新映画『幸せをつかむ歌』

2月に観た『ビューティー・インサイド』(この映画、最高だった)のときに流れた予告編を見て、「母と娘の感動ものだぁ」「きっとさわやかに泣ける」と妄想して観に行ったこの映画。※少しネタバレあります。 Twitterなどでは結構、絶賛する声が多いようなの…

♯今日の1本 ラブシーンに思わず涙。地味だけど疲れた心におすすめの映画『歓びを歌にのせて』 

スウェーデン映画である。 2005年の公開当時の雑誌には、「指揮者として大成功をおさめた男が心臓を病み、田舎のコーラス隊の指導を通して、新たな人生の歓びを見い出していく……」と紹介されていた。 果たしてこれは、音楽映画なのか、男の再生の物語なのか…

何か起こるかわからない、おどろおどろしさをじっくり味わうべきタランティーノ監督の新作映画『ヘイトフル・エイト』

『キル・ビルVol.1』以来、ずっとご無沙汰していたクエンティン・タランティーノ作品を久々に観た。 タランティーノ作品と言えば、血みどろだし、血みどろだし、血みどろだし…ということで、観に行かなくてもいいかなぁと思っていたけれど、Twitterで流れて…

♯今日の1本 親子もの、少年もの好きにはたまらない! 涙・涙の『ネバーランド』

この映画、とにかく泣ける! 中盤あたりから、涙のツボを押されまくりで、ジワジワ、ジワジワと絶えず涙が流れていた。ピーターを演じるフレディ・ハイモアくんが、とにかくかわいくて、彼が親を慕う気持ちが何とも切なくて、泣けてしまうのだ。 『ネバーラ…

戦争について考えるとき、忘れられない2本のドイツ映画『ヒトラー〜最期の12日間〜』と『白バラの祈り〜ゾフィー・ショル、最期の日々』

人間的な面を持っていたからこそ余計に恐ろしい…。『ヒトラー〜最期の12日間〜』 1945年4月、ベルリンのドイツ首相官邸。 じわじわと迫りくるソ連軍の攻撃によって、ベルリンは収拾のつかない修羅場に陥って行く。ヒトラーは、首相官邸の地下要塞に側近と愛…

♯今日の1本 毒気があるのに心うるうる、ファレリー兄弟の『ふたりにクギづけ』

冒頭のシーンにまず驚かされる。 同じベッドに寝ているふたりの男。目覚まし時計で起きたふたりは上半身裸だ! しかも、ふたりとも筋肉ムキムキで、おもむろにトレーニングを始めるではないか! そして、なぜか室内にある鉄棒。そこに手をつないでぶら下がり…

おしゃれでポップ、だけどベタな演出にムフフと笑えるイタリアの新作映画『これが私の人生設計』

イタリアの小さな田舎町で育った主人公のセレーナが、建築家として世界各地で華々しく活躍するも、「何か違う。。。」と思って故郷に帰国。 ローマで建築家として働こうとしたものの、イタリアの建築業界は昔ながらの男社会のままだった…。 さあ、どうする……

♯今日の1本 日曜の夜はコレ! B級ノリが楽しい『ドリームキャッチャー』

『スタンド・バイ・ミー』と『エイリアン』と『アウトブレイク』をごっちゃ混ぜに」したような映画である。 原作は、スティーブン・キング。これを『白いドレスの女』『ボディガード』のローレンス・カスダン監督が映画化した。 当時の宣伝のうたい文句は 「…

予備知識を入れるか入れないか!? 新作映画『オデッセイ』&『スティーブ・ジョブズ』のはしごで感じたこと

火星サバイバルに集中してほしかった『オデッセイ』 映画館に行くときは、なるべくなら予備知識を入れない派だけど、そもそも予備知識がないと、その映画を観ようとも思わないわけで、何とも悩ましい。 そういう意味では、大ヒット上映中の『オデッセイ』は…

♯今日の1本 サッカーファン必見の『ベルンの奇蹟』

アディダスの創始者はアディ(アドルフ)・ダスラーという名前である。 思わず「へぇ〜」ボタンを押したくなるようなネタのこの話(古すぎる!)、2005年公開のこの映画を見るまではその事実を全く知らなかった。 1954年、サッカーW杯の決勝戦で、西ドイツと…

♯今日の1本 ほろ苦く、かなり切なく、それでも心がポッとあったかくなる『やさしい嘘』

青空が気持ちいいこんな日は、やさしい気持ちになれる映画がおすすめ。 2004年に公開された『やさしい嘘』は、エカおばあちゃんを悲しませないために、その娘マリーナと孫娘アダがついた“嘘”。その嘘をめぐって展開する物語だ。 あらすじと題名から、文科省…