シネマとライブと雑多な日々

映画やライブを見て感じたこと、考えたことを気ままに綴ります。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3月に映画館で観た新作映画9本! イチオシは!?

ピックアップリスト15本の中で、観られたのは4本 先日、3月に観たい新作映画を15本ピックアップしてみたものの、ピックアップした中で観られたのは、わずか4本。 3月公開の新作映画から、観たい映画をピックアップしてみた - シネマとライブと雑多な日々 で…

日本のアニメや映画が大好きな監督が撮ったスペイン映画『マジカル・ガール』

冒頭と最後に流れる長山洋子のデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」がいつまでも耳に残って思わずiTunesでぽちっと買いたくなるほど。いまや演歌歌手としてしか知らない人も多いだろうけれど、アイドル歌手だったんだよなぁ、声が伸びやかで歌うまいなぁ、などと思…

♯今日の1本 ポール・グリーングラス監督の『ボーン・スプレマシー』

2002年公開の『ボーン・アイデンティティー』の続編。その後、『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』『ボーン・レガシー』と4作のボーンシリーズが作られているが、ここでは2作目の『ボーン・スプレマシー』について。 原作は、ロバート・ラ…

素直に感動できず、なんかもやっとしたジョナサン・デミ監督の最新映画『幸せをつかむ歌』

2月に観た『ビューティー・インサイド』(この映画、最高だった)のときに流れた予告編を見て、「母と娘の感動ものだぁ」「きっとさわやかに泣ける」と妄想して観に行ったこの映画。※少しネタバレあります。 Twitterなどでは結構、絶賛する声が多いようなの…

♯今日の1本 ラブシーンに思わず涙。地味だけど疲れた心におすすめの映画『歓びを歌にのせて』 

スウェーデン映画である。 2005年の公開当時の雑誌には、「指揮者として大成功をおさめた男が心臓を病み、田舎のコーラス隊の指導を通して、新たな人生の歓びを見い出していく……」と紹介されていた。 果たしてこれは、音楽映画なのか、男の再生の物語なのか…

♯今日の1本 チェ・ゲバラの若き日の旅を描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ』

アメリカのオバマ大統領がキューバを訪問するという歴史的なニュースに接し、2004年に公開された、この映画のことを思い出した。 オバマ米大統領、歴史的なキューバ訪問開始 - BBCニュース 今から65年ほど前、アルゼンチンに実在した23歳の医学生・エルネス…

何か起こるかわからない、おどろおどろしさをじっくり味わうべきタランティーノ監督の新作映画『ヘイトフル・エイト』

『キル・ビルVol.1』以来、ずっとご無沙汰していたクエンティン・タランティーノ作品を久々に観た。 タランティーノ作品と言えば、血みどろだし、血みどろだし、血みどろだし…ということで、観に行かなくてもいいかなぁと思っていたけれど、Twitterで流れて…

♯今日の1本 親子もの、少年もの好きにはたまらない! 涙・涙の『ネバーランド』

この映画、とにかく泣ける! 中盤あたりから、涙のツボを押されまくりで、ジワジワ、ジワジワと絶えず涙が流れていた。ピーターを演じるフレディ・ハイモアくんが、とにかくかわいくて、彼が親を慕う気持ちが何とも切なくて、泣けてしまうのだ。 『ネバーラ…

戦争について考えるとき、忘れられない2本のドイツ映画『ヒトラー〜最期の12日間〜』と『白バラの祈り〜ゾフィー・ショル、最期の日々』

人間的な面を持っていたからこそ余計に恐ろしい…。『ヒトラー〜最期の12日間〜』 1945年4月、ベルリンのドイツ首相官邸。 じわじわと迫りくるソ連軍の攻撃によって、ベルリンは収拾のつかない修羅場に陥って行く。ヒトラーは、首相官邸の地下要塞に側近と愛…

♯今日の1本 毒気があるのに心うるうる、ファレリー兄弟の『ふたりにクギづけ』

冒頭のシーンにまず驚かされる。 同じベッドに寝ているふたりの男。目覚まし時計で起きたふたりは上半身裸だ! しかも、ふたりとも筋肉ムキムキで、おもむろにトレーニングを始めるではないか! そして、なぜか室内にある鉄棒。そこに手をつないでぶら下がり…

3月公開の新作映画から、観たい映画をピックアップしてみた

ここのところ、時間があるので新作映画を観に映画館へとせっせと通っている。主に映画館のサービスデーに…。 新作映画については、「映画.com」のスマホアプリがとても使いやすい。公開日ごとに映画のパンフレット写真が並び、お目当ての映画をクリックする…

おしゃれでポップ、だけどベタな演出にムフフと笑えるイタリアの新作映画『これが私の人生設計』

イタリアの小さな田舎町で育った主人公のセレーナが、建築家として世界各地で華々しく活躍するも、「何か違う。。。」と思って故郷に帰国。 ローマで建築家として働こうとしたものの、イタリアの建築業界は昔ながらの男社会のままだった…。 さあ、どうする……

♯今日の1本 濃密でベタなアジアンテイストがくせになる『オールド・ボーイ』

2004年のカンヌ国際映画祭で、『華氏911』に次ぐ賞であるグランプリを受賞した作品。日本の漫画を原作に作られた韓国映画である。 理由もわからず15年間監禁され、ついに解放された男が、誰に、何の理由によって監禁されたのかを突き止めようとする復讐の物…

1%の男たちが繰り広げる痛快じゃない逆転劇! 新作映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』

ミーハーなので、第88回アカデミー賞の脚色賞を受賞したという売り文句にまんまとのっかり、公開間もないこの作品を観に行ったのだけど、別に息せき切って観に行かなくてもよかったかな…、というのが正直な感想。 リーマンショックの概要はばくっとは知って…

第16回東京フィルメックスで観客賞に輝いた『最愛の子』

昨年開催された「第16回東京フィルメックス」で観た、ピーター・チャン監督の『最愛の子』。観客賞をとっただけあり、公開直後から話題となって、現在、絶賛上映中。 中国で実際に起こった誘拐事件を、誘拐された側、誘拐した側の双方から描いている監督の視…

♯今日の1本 日曜の夜はコレ! B級ノリが楽しい『ドリームキャッチャー』

『スタンド・バイ・ミー』と『エイリアン』と『アウトブレイク』をごっちゃ混ぜに」したような映画である。 原作は、スティーブン・キング。これを『白いドレスの女』『ボディガード』のローレンス・カスダン監督が映画化した。 当時の宣伝のうたい文句は 「…

♯今日の1本 是枝裕和監督の『誰も知らない』 

昨日開催された第39回日本アカデミー賞で、是枝裕和監督が最優秀監督賞を受賞した。 その受賞スピーチで(記憶で書いたので、監督の正確な言葉ではないけれど…)、「2年ほど前までは日本アカデミー賞には縁がないものと思って、テレビを見ながら言いたい放題…

#今日の1本 原作本を超えた爽快感が味わえる「魂萌え」 

桐野夏生の原作本は衝撃的だった。「夫の浮気」や「財産を狙う子ども」という題材はよくある話だろう。それが、彼女の手にかかると、ドロドロの怨念の世界へ行くのではなく、59歳の女性の凄みのある、それでいて一種さわやかな成長物語へと結実する。 夫に10…

過去に感動した作品をもう一度観るべきか、『グリーン・デスティニー』に関連して。。

ここのところ、Twitterで『グリーン・デスティニー』のタイトルを観るなぁ、なぜだろうと思って検索したら、 「グリーン・デスティニー」の続編が「Netflix」で16年2月26日に全世界同時配信! : 映画ニュース - 映画.com というニュースが出てきた。なんだ、…

観たあと、幸せ気分になれる。韓国映画『ビューティー・インサイド』&『ダイナマイト・ファミリー』!

1役を123人が演じるというぶっ飛びの設定で魅せる『ビューティー・インサイド』 自分の恋人が、朝目覚めるたびに、姿形ばかりか性別、年齢までもが変わってしまう病気だったら…。そんな人を愛することができるのだろうか。 あり得ない設定なのに違和感ないど…

予備知識を入れるか入れないか!? 新作映画『オデッセイ』&『スティーブ・ジョブズ』のはしごで感じたこと

火星サバイバルに集中してほしかった『オデッセイ』 映画館に行くときは、なるべくなら予備知識を入れない派だけど、そもそも予備知識がないと、その映画を観ようとも思わないわけで、何とも悩ましい。 そういう意味では、大ヒット上映中の『オデッセイ』は…