シネマとライブと雑多な日々

映画やライブを見て感じたこと、考えたことを気ままに綴ります。

#今日の1本 原作本を超えた爽快感が味わえる「魂萌え」 

桐野夏生の原作本は衝撃的だった。「夫の浮気」や「財産を狙う子ども」という題材はよくある話だろう。それが、彼女の手にかかると、ドロドロの怨念の世界へ行くのではなく、59歳の女性の凄みのある、それでいて一種さわやかな成長物語へと結実する。 夫に10…

過去に感動した作品をもう一度観るべきか、『グリーン・デスティニー』に関連して。。

ここのところ、Twitterで『グリーン・デスティニー』のタイトルを観るなぁ、なぜだろうと思って検索したら、 「グリーン・デスティニー」の続編が「Netflix」で16年2月26日に全世界同時配信! : 映画ニュース - 映画.com というニュースが出てきた。なんだ、…

観たあと、幸せ気分になれる。韓国映画『ビューティー・インサイド』&『ダイナマイト・ファミリー』!

1役を123人が演じるというぶっ飛びの設定で魅せる『ビューティー・インサイド』 自分の恋人が、朝目覚めるたびに、姿形ばかりか性別、年齢までもが変わってしまう病気だったら…。そんな人を愛することができるのだろうか。 あり得ない設定なのに違和感ないど…

予備知識を入れるか入れないか!? 新作映画『オデッセイ』&『スティーブ・ジョブズ』のはしごで感じたこと

火星サバイバルに集中してほしかった『オデッセイ』 映画館に行くときは、なるべくなら予備知識を入れない派だけど、そもそも予備知識がないと、その映画を観ようとも思わないわけで、何とも悩ましい。 そういう意味では、大ヒット上映中の『オデッセイ』は…

第88回アカデミー賞の行方…

今日は朝から、WOWOWで「第88回アカデミー賞授賞式」を鑑賞。 今年のアカデミー賞は、演技部門のノミネートがすべて白人俳優ばかりということで、開催前から物議をかもしていたが、司会を務めた黒人のコメディアン、クリス・ロックは、のっけからブラックジ…

♯今日の1本 サッカーファン必見の『ベルンの奇蹟』

アディダスの創始者はアディ(アドルフ)・ダスラーという名前である。 思わず「へぇ〜」ボタンを押したくなるようなネタのこの話(古すぎる!)、2005年公開のこの映画を見るまではその事実を全く知らなかった。 1954年、サッカーW杯の決勝戦で、西ドイツと…

♯今日の1本 ほろ苦く、かなり切なく、それでも心がポッとあったかくなる『やさしい嘘』

青空が気持ちいいこんな日は、やさしい気持ちになれる映画がおすすめ。 2004年に公開された『やさしい嘘』は、エカおばあちゃんを悲しませないために、その娘マリーナと孫娘アダがついた“嘘”。その嘘をめぐって展開する物語だ。 あらすじと題名から、文科省…

ドキュメンタリー映画『シリア・モナムール』が今夏公開されるそう…

朝、Twitterをチェックしていたら、以下の記事が紹介されていた。 www.huffingtonpost.jp この記事を読んで思い出したのが、昨年「山形国際ドキュメンタリー映画祭2015」で観た『銀の水ーシリア・セルフポートレート』。映画祭で観た作品については、感想をT…

♯今日の1本 恋の残酷さを描きながら、心に残るシーンであふれている『ジョゼと虎と魚たち』

記念すべきブログ開始日。 何の映画について書こうと思いをめぐらせたとき、12年も前に観たこの映画が思い浮かんだ。少し前に見たKstyleの記事「日本映画が韓国で1位に…妻夫木聡『ジョゼと虎と魚たち』人生で忘れられない恋愛映画に選ばれ、12年ぶりに再公開…